以前素材の話でアルパカをご紹介しましたね
今回はその近縁であるビクーニャ(ビキューナ)と呼ばれる動物をご紹介しましょう。
ペルーやボリビアなどの南米の高地に暮らすラマの仲間で、ペルーの国章にもその姿があります。
上質な毛を持っており、その毛は獣毛の中で最も細く、やわらかいとされ、非常に高値で取引される素材です。
かつてのインカ帝国の人々からは聖なる動物として崇められていました。しかし、外国人によりインカ帝国が滅亡してしまったように、乱獲によって200万頭いたビクーニャの個体数は1万頭を切るほどまで激減しました。
その後保護意識の高まりによって、数を徐々に増やし20万頭以上まで回復しました。
長毛のため毛乱れが発生しやすいので、着用後のブラッシングが必要です。
また柔らかい毛は虫喰いの標的になりやすいので、食べ物の汚れ等を取り除くと同時に防虫剤を使用しましょう。